前回のお話
お客様3号4号として再現されたグレビュオフ
ただ彼らは彼らの星が海をなくしてしまったことに絶望していた
このままではラストレムナントでのハッピー計画が頓挫してしまう
彼らが希望を持てるように、海を想起させるメニューを提供してみよう
ラストレムナントに戻ってきたヒカセン
期待してくれているのかな…
どちらにせよグレビュオフ達は穏やかな性格をしているみたいですね
そうそう、あの香りだよ 調理は任せたからね
前回拾った竜眼大豆をN-7000に渡すと
そっか
どんなスープになるかわからないけど、楽しみだ
さ、飲んでみてくださいな
え、君たちその顔のって脱ぐ訳じゃないんですね!?
一体どんな構造しているのその潜水服…
おお、彼らの故郷の海と同じ香りになってよかった
お、ちょっと希望が持たせられたかな?
今だったらこうするのに…!
こういう時の後悔って、後悔してもしきれないですよね
ん?スティグマ・フォーから入電?
というか通信が入るときの音、どう考えてもファックスの音にしか聞こえない…
希望を持ってくれた彼らにエリュシオンが応えてくれたのかしら?
さて、グレビュオフ達も連れて行ってみましょうか、エリュシオンに
エリュシオン転送機前にて
さぁ、行ってみましょうか
ん?
なんか、グレビュオフ達が喜んでいる?
走り出したかと思えば、水に飛び込んでいった!
そうか、彼らの星はこんなに
こんなに…
美しかったんだね
そりゃ海が汚れて、自分たちの手で失ってしまったら絶望するよね
改めて見ていると本当、海底にあるようなとてもきれいな光景だ
でも、まだこれで終わりじゃない
まだ何もない岩場が残されている
今度は誰の希望を載せていくのだろう?
うんうん、私のほうも彼らに希望を持たせることができてよかったよ
そうね、海洋資源も今後は手に入るだろうしメニューの幅も広がっていくと思う
そうなんだよね、直近の記憶を持っていることには私も驚いた
確かに、本来の歴史ではもう滅亡しているはずなのにこんなことをしても意味がないのではないだろうかと考えてしまっても仕方ないよね
ふふ、確かにそうだ
たとえ再現体だとしても、ここで彼ら自身の心が変わっていくことは偽物ではなく本物だ、デュナミス-想いを動かす力-がそのことを証明してくれている
うんうん、今度のお客さんもハッピーにしてカフェを笑顔が集まる場所にしていきたいね
あら、N-7000が何も皮肉を言わないで賛同するのは珍しいね
ジャミングウェイ、もしかして照れ隠しなのかい?w
グレビュオフ達に希望を持たせたことによりオミクロン族との関係が信頼になった
今後も彼らの手伝いをしてカフェに笑顔を、このウルティマ・トゥーレに希望を持たせていきたいと思うシオンでした
つづく